2018-08-22 夏の日 8月に戦争が終わった 私には3つのちが流れている 1つは親からもらった血(命) 1つは生まれた時から覚えてきた知(知識) 1つは環境、地(地域、国、地球) 3つのちで私はできている 何とも言えない喪失感が この時節にはある 日焼けの後のほてりと共に 夏の終わりを感じるからだろうか この土地の記憶が流れているからだろうか 戦争が終わって全てを失った日から 1週間 下を向いていた人々が もう一度生きようとした 道端で飛ぶ力を無くした蝉が 羽をばたつかせている 透明な羽が太陽に輝いて美しい アサガオの観察日記を始めたのも こんな夏の日