あとがき

この観察日記を とても愛しています 観察日記を書き出してから ドキドキすることや ほっこりとしあわせを感じることや 感謝できることが増えたり 当たり前が当たり前でないとわかったり 空の美しさにはっとしたり この観察日記に私は育ててもらいました 中学…

何かをデザインする

我が家の冷蔵庫は背が低い ちょうど私の鎖骨ぐらいの高さ その低さを利用して 子どもが小さい頃は 冷蔵庫の上にパソコンを置いて使っていた テレビもパソコンで見ていたから 画面も大きくて重たい 今ではありえない配置 台所のシンク下の扉の取っ手も 子ども…

風薫る

微かに金木犀の香り 夏が過ぎ やさしく五感を刺激する季節 目 耳 鼻 舌 歯 喉 手のひら 足の裏 指先 足先 鼻先 頭頂 背中 胸 胃 腰 唇 額 脳 肌 筋肉 鳥肌 髪の毛 瞼 夏の間使わないでいたセンサーが 目を覚ます カラダのいろんなところに感じる 心地のよい…

私との関係

大切にしている写真がある 私が生まれて初めて 外の世界に出た日の写真(らしい) 整理していたら出てきた 学生の頃から 事あるごとに眺めていた写真 写っているのは自分だけど 自分ではないようで 赤ん坊への責任みたいなのを感じていた 今は大変だけどがん…

どんな関係

都合が悪くなると 関係ないしって言う 関係に縛られている人と 関係を気にしない人でも それぞれ大事にしているものが 違ったりするからすれ違う 血縁関係、夫婦関係とかはハッキリしているけど それ以外は割と曖昧 友達以上恋人未満の関係は 関係をハッキリ…

うたえるうた

なんか、うれしい 息子が ♪ 光ってきーえるただそれだけとしーりながら〜 と唄っている ♪ 次の日にはわすーれって 風の日にはとぼぉーとしてーーみる〜 って唄っている 私の好きなうた 同じ言語を覚えるみたいに 同じ歌を口ずさむようになると おもしろい な…

変わり目

季節の変わり目に 必ずやっている 部屋の模様替え やる時はいつも 大々的にするので 子どもたちも 秋のへや〜♪ とよろこんで手伝ってくれる 寒くなると リビングにいる事が多くなるので 冬に向けての模様替え 思い立ったら うずうずと落ち着かない 思い描い…

ケツジツ

(走る、走る、、、の続き) 何か違う と思う 意識的でも 無意識でも 憧れを抱いていたら 思い描いたものが自分の中にあったら 現れたものがそれと似ていても 何か違うと 思ってしまう 無意識だと 違和感を抱いたまま 気持ちが悪い 原因がわからないから 何…

走る、走る、、、

私が小学生の高学年の頃 両親は同じ職場で働いていた 夕方からの仕事で 帰宅はいつも夜中の4時ごろ 疲れているはずなのに 二人はいつも 今日起こった事の話をした 気持ちが動いたら その事を二人で話したり 未来の話や 地球や宇宙のこと 人間のことを話した…

1年間

1年前の私は 1年後の私が こんな想いで過ごしているなんて 思いもしない 今もそれなりにしあわせだと 思うでしょ でもね どうしたらそうなれるのか 今は思いもつかないような事が 1年後に 叶っていたりする 今しあわせだと思えている その事が 1年後のし…

不思議なケーキの日

ちょっとだけ現実を変えたい こんな日は ケーキを買って食べる 誕生日でも記念日でもない 今日は不思議な ケーキの日 2年に一度くらい息子と訪れるあのお店の おいしい 美しい ちょっとお高い ケーキを食べて 明日からまたがんばろう 最近はケンカが多い兄…

知りたかったこと

あなたは知っていますか 今まで見ていた世界が ほんの一部だったと気づいた時の喜びを 世界は思っていたよりもっと大きい 一部を全部のように思っていたから それ以上の事を知ると びっくりする びっくりして認めたくなくなるけど それでもいつか 喜びに変わ…

成長の手記

いつの間に 蝉の声も聞こえなくなって 夜には 秋の虫の声 一雨ごとに涼しくなって 夏ももう終わる 夏は子どもたちを 成長させる 息子は自分でご飯のおかずを作れるようになった それがとても嬉しいようで こんなに便利な事はないと 娘にもそれを薦めた 娘は…

不用意な

不用意なことを言って 後悔することがある 誰かにその事を注意されたり ドン引きされたり 思わず口をついて出たその言葉は ぼんやりとしていた 私の思いを はっきりとさせた 言わなきゃ良かったって 後悔したけど それからは 度を越した行動をとらない あん…

のび太のくせにー

のび太のくせにー! とスネ夫がよく言う のび太のくせにー なんて のび太をバカにしていないと 言えない 〜のくせに 〜なのに 〜でも 〜なら 〜だから ・・・ 〜に続く言葉に 思い込みや 先入観や 価値観が 見え隠れしている 男のくせに 女のくせに 先生なの…

何も言わないからって

何も言わないからって 何も考えていない訳じゃない しばらく前の私なら そう主張していた わかってくれないなら それでもいいと思っていた どこかにわかってくれる人はいる いつか会える そんな期待もあったかもしれない どこにもそんな人はいない いつまで…

スカート、それともズボン?

娘が通う小学校には 制服があるけど、 保育所へは 毎日スモックの下に 私服を着て通っていた 会社に間に合わせるために 朝は一分一秒でも無駄にできない 私服を選ぶ時間も限られる スカートがいい? ズボンがいい? 毎朝 2つの服を用意して それを娘に尋ね…

ボケとツッコミとムッツリ

何でやねんって ツッコミの人がつっこむ ボケ役の人がやられる だから、ツッコミ役の人が 賢く見える 正しく見える あー、なるほど せやなーって 観ている人が自然に納得する 納得できる答えを ボケの人が導いている そうだとすると 漫才のボケの人が 少しカ…

もう、いいよ。

うまくいかないなぁ そう思うことがある うまくいっていると思っていたのに 心配なことが増えたり 相手の気持ちがわからなくなったり 失敗したり 過去の嫌な出来事を思い出したり あー、またかぁ って凹む やっぱり私ってダメなんだ って自分が自分でいるこ…

理想のカタチ

ヨガをして身体が教えてくれること。 目指しているポーズがあるとして すぐにそのカタチに身体がポーズをとれるか言えば そうはならない 簡単に理想のカタチを作れない 見た目だけ取り繕ってもチグハグで バランスよく立てない 目指しているポーズがあるとし…

記憶

今日という日まで あこうという魚を知りもしない 鮭の白子の天ぷらなんて 食べたことがない お店でご飯を食べたら そのお代を払います ありがとうございます またお願いします とお店の人がいいます それが普通です だけど お金を払う人が ありがとうと言う…

価値観の創意工夫

あの人は弱虫がいいの。 映画 ハウルの動く城で 主人公のソフィーが言った言葉 ソフィーを守るために戦いをやめないハウル ハウルが傷つくのを見たくないソフィー お互いを思っているのに お互いの価値観がすれ違っている 大事にしている信念が同じではない …

しあわせを願う人

スーパーに買い物に行くと 時々困った子どもを見かける 駄々をこねて親を困らせる光景は 今も昔も変わらない 子どもは本気だ 親に体当たりだ 大人から見たら困った子 だけど 子どもから見たら 困ったのは大人の方で いつになったら 本気になってくれるのかと…

つもり

ちょっと前は 娘が4才上の兄に対して やる事なす事目についたようで 文句を言ってケンカになることがあった この頃は 息子が妹に対して 片付けてとか 返事してとか お風呂に入ってとか 言うことがある 今やろうと思ってた! やろうと思ってたのに 言うからや…

主役は私

このモモおいしい♪ と食べています それが普通だと思います 主役は私の私がモモを食べると 私、このモモおいしい♪ となります このモモおいしい♪だと 主役はモモです 今まで食べた中で一番おいしい と主役はモモ。 私、このモモおいしい♪だと モモをおいしい…

食べても無くならない

誰かから貰ったお菓子があったとして そのお菓子はとてもおいしそうで そのお菓子を食べるのを とても楽しみにしていて 食べると無くなってしまうから ずっと食べずに残しておいて いつの間にか おいしく食べられる賞味期限が切れたりして 食べたら無くなる …

夏の日

8月に戦争が終わった 私には3つのちが流れている 1つは親からもらった血(命) 1つは生まれた時から覚えてきた知(知識) 1つは環境、地(地域、国、地球) 3つのちで私はできている 何とも言えない喪失感が この時節にはある 日焼けの後のほてりと共…

カオスな時間

ざわざわとこころが落ち着かない ざわざわとしていて 現す言葉もない ふと 曲が聴きたくなった ギター一本で歌う やさしい歌 行くことも 戻ることも 留まることも できる どうだってできるけど どうしていいのか どうしたいのか 閉まりかけたドアを見ても 決…

うろうろと思うこと

有漏有漏と書いて うろうろ 煩悩が邪魔をして 先に進まない様子 有漏の反対は無漏 無漏を調べると 悟りが開け迷いや欲望がなくなったこと とあった そう考えると 有漏は悪くて 無漏が良い みたいだけど そんなこと言われても 人ってそう簡単にそうなれない …

慌てない、慌てない。

有漏路より無漏路へ帰る一休み 旅先で出会った 一休さんの言葉 気になって調べた 有漏路は迷いの世界 想像力豊かな 不安でいっぱいの世界 うろうろするは 有漏有漏すると書く うろうろと迷って 何もできずにいること まだ起きてもいないことを心配したり 誰…