禁断の果実

 

自分に無いものにあこがれて

手に入れたら

その取り扱いに

気をつけなければならない

 

 

もともと自分に無いのだから

比べる事はできないで注意

どちらもかけがえがない事を

忘るるべからず

 

 

それがきらきらして見えるなら

それを見ている自分の目は

きっと輝いている

光を得たのだから

それを忘れて

時々光に映し出される影に

怖るるべからず

 

 

 

そして

決して禁断の果実を食べてはいけない

自己嫌悪という名前の果実を

 

 

それを口にしたとたん

恥ずかしいと思う

自分を恥ずかしい人間だと

不釣り合いに思えてくる

 

 

 

時々あこがれを遠くに感じる

渇きを覚える

 

だけど

食べると一瞬楽にしてしまう自己嫌悪の実の誘惑には

気をつけなければならない

 

 

そうでないと

楽園を追い出されてしまう

 

 

 

 

渇きはよろこびで潤そう

与えられているよろこびと

与えるよろこびで