今は分かり合えなくても

 

私は「メジャー」という野球アニメが好き

最近見て、いいなぁと思ったシーンがあった

 

 

主人公吾郎の夢は、父親のようなプロ野球の選手になること

幼いころから子供らしくない剛速球を投げて周りを驚かせていた

中学3年生になった吾郎は、右肩を痛めかつてのように右腕でボールを投げることは出来なくなってしまったところから第2シリーズが始まる

密かに特訓し、左投げピッチャーとして復活した

 

もう一人の登場人物は吾郎の幼なじみの寿也

吾郎に誘われて野球を始め、吾郎とは違う中学校の野球部のキャプテンを務めていた

 

私がいいなぁーと思ったのは、

吾郎が寿也の通う中学校に練習試合の申し込みに行った時のシーン

 

4年ぶりに再会する二人。

さぞ、感動的なシーンになるかと思いきや、

寿也は試合を申し込んだ吾郎に対して冷たかった。

「時間の無駄になるようなことは出来ない」と言って追い返そうとした。

吾郎が訪れる少し前に、寿也は吾郎がどんな球を投げるのかを、別の練習試合で見て知っていた。

相手チームが中学生が投げるボールじゃないと驚くほど、吾郎は左投げピッチャーとして復活していた。

 

意気揚々と練習試合を申し込みに行った吾郎に対し、

君の投げるボールには致命的な欠陥があると指摘した。

今の君ではかつて右投げだった時の君は超えられないと。

 

 

吾郎が去った後、寿也がチームメイトに言った一言

 

彼は僕のかけがえのない友人なんだ

彼が僕に野球を教えてくれた

 

僕たちは野球で友達になったんだ

だから、いい加減なことはできなんだよ

野球のことではね

 

そんなライバルの存在があったから、吾郎は左投げピッチャーとして復活し、メジャーリーグでも活躍することになる。

 

吾郎が左投げピッチャーとして復活するには、相当の時間と努力が必要だったはずだ。

もしこの時、吾郎に対し寿也がもっと友好的な態度をとっていたら、その後の吾郎の活躍は無かったか、もっと遅いものになっていただろう。

 

 

 

傷つけると知っていてわざととった態度

後味の悪さが残る

 

今は分かり合えなくても

そうすることを選ぶ

今は分かり合えなくても

必ず後に続く物語を信じている

 

このまま終わらないことを

信じて疑っていない

 

 

大人だなー、深いなーと思う。

中学3年生なのにすごいなぁと。

 

 

みんなクリスマスプレゼントにニンテンドースイッチをもらったらしい

友だちにはサンタさんがいるのに

私にはいないと娘が嘆いている

来ていたとしても 母さんがプレゼントを隠したんだと

 

いつか分かり合える時がくるといい