一編の絵
一編の詩のような絵がある
一編の詩のように語りかけてくる
思いもよらぬところから
思いもよらない色
沢山の色が重なり合っている
あるものは強く勢いがあり
あるものは穏やかでひそやかに
あるものはたおやかに包み込んで
別々のようで
つながっている
均衡と調和の中にそれぞれが成り立っている
こころがちっちゃくなったときに眺める
見渡せばこんなに沢山の色があるのに
見えていたのはほんの僅か
見ようとしていなかったのは私
今よりもっと見えるものがあるはず
きっともっと伸びやかに動けるはず
闇も光に変えようとしなくていい
我も彼もない
力を抜きなさい
どう感じてもいい
どう受け取っても
思うとおりに生きていいのです
そう語りかけてくれる
私に帰れる
私を揺り動かす一枚の絵が在る
光も闇も描かれているその絵は
まるで地球みたいで
私はその絵をterraと呼んでいる