緩急剛柔

 

娘は正しかった

 

 

 

お祭りの巡行は

踊りながら進んでいくのだけど

 

 

「その場」と呼ばれる踊りが1番ツライ

 

「その場」はその名のとおり

その場に留まって踊る

 

 

今年の巡行は、炎天下の中で行われた

少しでも前に進みたい子ども達には

「その場」は精神的にキツイ

 

知らず知らずのうちに

足が半歩、また半歩と前に進んでいく

 

 

 

その場に留まって踊った娘は正しかった

 

 

正しかったのだけど

 

前の子との距離がだんだんと開いていく

 

後ろの子はもう伸ばした手が当たってしまうくらい

迫っている

 

 

全体のバランスをみると

娘が一歩前に進めば

整ってみえる

 

 

 

 

一歩前に出て

と声かけた

 

案の定、首を横に振って

これであっているというそぶりを見せた

 

 

わかってる、あなたは正しいのだけど、、、。

 

 

 

 

休憩中にその時の動画を見せると納得したが、

普段そういう事はあるなぁと思った

 

 

 

正しいとか間違ってるとか

良いとか悪いとか

勝つとか負けるとか

 

そんな見方をしていては解決できない事がある

 

 

 

 

鳥の目が必要

 

 

鳥になったつもりで

俯瞰してみる

 

そして、調整する

 

我慢でも妥協でもなくて

流されるとか、まかれるでもなく

 

 

違う視点や

別の価値観と考えたらどうだろう

 

 

 

 

 

 

 

今日は祭で着たきものや帯を返す日

 

洗って糊づけして

きれいにアイロンをかけて返す

 

 

 

ジュッと糊の匂いが立ちこめる

 

 

小学生の頃

パリパリに糊づけされた給食のエプロンは

人気がなかったなぁと思い出しながら

 

 

 

正しさを主張できることも大切

 

 

そして、その上でどうする

 

どんな自分として振舞う

 

 

 

 

それを見極めることも大切だなぁ

とそう思った