祭りが始まる

 

汗だくで

髪の毛までびしょびしょで

 

汗だくで

顔も真っ赤にして

 

お祭りの巡行の練習

 

 

4年生から参加できる毎年恒例のこの行事に

娘は5年生から参加している

 

 

 

 

高校生が横笛を吹き

小学生は四つ竹を鳴らし

列になって歩く

 

 

大人は何もできない

見るだけ

 

 

 

 

少し離れたところで

太鼓の練習をしているのは男子

 

 

 

小学生が

高校生の先輩から話を聞く姿

仕草を真似る姿の真剣さに

思わず鳥肌が立つ

 

 

練習は今週始まったばかり

まだかけ声も小さく

叩く四つ竹の音も

思ったとおりの拍子にならなくてたどたどしい

 

この中で

子ども達は学んでいる

自ら学び取ろうとしている 

 

 

 

 

その光景と

身体中に伝わる太鼓の響きと

暑さも吹き飛ばすような横笛の音色に

ゾワゾワが止まらない

 

 

 

 

本番はまだ先なのに

もうそこで

すぐそばで

お祭り好きの神さまが

小躍りしているのが見えるようだ

 

 

 

 

先輩の姿に憧れを抱きながら

自分を見つめながら

つながりを感じながら

子ども達は大きくなっていく

 

 

 

 

 

勝手にうれしがっている私に

やっている方は本当に大変だと言いながら

娘が塩おにぎりを食べている

 

そうだと思うけどいいなぁと言いながら

もう一つ握った