不思議なケーキの日
ちょっとだけ現実を変えたい
こんな日は
ケーキを買って食べる
誕生日でも記念日でもない
今日は不思議な
ケーキの日
2年に一度くらい息子と訪れるあのお店の
おいしい
美しい
ちょっとお高い
ケーキを食べて
明日からまたがんばろう
最近はケンカが多い兄妹も
この時間は
ご機嫌だ
仲良しだ
三人で笑いながらケーキを食べて
明日もまた
こんな顔で過ごしたい
そう願う
愛しさかなぁ
切なさかなぁ
ケーキと一緒に
何かを味わった
知りたかったこと
あなたは知っていますか
今まで見ていた世界が
ほんの一部だったと気づいた時の喜びを
世界は思っていたよりもっと大きい
一部を全部のように思っていたから
それ以上の事を知ると
びっくりする
びっくりして認めたくなくなるけど
それでもいつか
喜びに変わる
感じたことがありますか
今見ている新しい風景に
ずっと前から知っているものを見た時の懐かしさ
初めて出会う音楽にも
心惹かれる調べに鳥肌がたつ
誰かの声にハッと気づかされる
大切な言葉を思い出す
香る風に心を奪われる
記憶が蘇る
世界を知るということは
こんなにも多様
世界を知るこということは
感じること
そう思えば
私は知らないことだらけ
誰もしるしを持っている
大切なものに出会えたときに
そうだと分かるしるしを持っている
これが私の知りたかったことだと
わかるしるし
成長の手記
いつの間に
蝉の声も聞こえなくなって
夜には
秋の虫の声
一雨ごとに涼しくなって
夏ももう終わる
夏は子どもたちを
成長させる
息子は自分でご飯のおかずを作れるようになった
それがとても嬉しいようで
こんなに便利な事はないと
娘にもそれを薦めた
娘は昨日
自分で梨の皮を剥けるようになった
私が出かけると言っても
梨を剥けるようになったから大丈夫
どうぞ、どうぞと
やっぱりうれしそう
それぞれ成長のスピードや
タイミングは違う
今まで
鍋や包丁を手にする機会がなかった訳ではない
むしろ二人とも小さい時から
料理教室に通わせていた
お手伝いしてくれたらいいなぁと期待を込めて
だけど
家で料理をする事は無かった
私が人任せだったからだと思う
おいしそうな梨を手に取って
自分から包丁を握って
私が手ほどきをして
最初はおぼつかない手
だんだんと手応えを感じて
それが手伝いにつながる
今年も
海や山や川
とてつもなく暇な時間と
友だちと
あてにならない大人たちの中で
子どもたちは成長した
やってみたらできた
やる気になったら何とかなる
自分でできるっていい
そんな手応えを感じながら
成長していって欲しい
息子と娘と
少しだけ私の
今年の夏の成長の記録
ここでは宿題の事は
触れないでおこう
不用意な
不用意なことを言って
後悔することがある
誰かにその事を注意されたり
ドン引きされたり
思わず口をついて出たその言葉は
ぼんやりとしていた
私の思いを
はっきりとさせた
言わなきゃ良かったって
後悔したけど
それからは
度を越した行動をとらない
あんな事はしない方がいいと思えたし
思いは隠せないとわかった
思わず口をついて出た
不用意な発言は
ちょっとした
事件だけど
それはそれで
その時の私に
必要な事件だったと思う
周到に用意した言葉は
大切な人に
大切な事を伝えたいときに
必要だったりする
だけど
考えて過ぎて
こんなこと言ったら何て思われるだろうと
臆病になったり
計算高い考えが出てきたり
相手の想いを探ったりすると
タイミングを逃したりして
チグハグになることがある
スポーツのファインプレーは
瞬時の判断だ
日頃のものが
不用意に出てきて
目の覚めるような
鳥肌が立つようなプレーを
生み出している
だから 日頃から
不用意な発言が出てきても
大丈夫な思いで過ごす
ありがとうとか
ごめんなさいみたいな
特別に準備しなくても
突然口から出てきても
大丈夫な
美しい言葉
美しい思いで過ごす
はっきりと自分の意見を
確かめている
根拠を知っている
相手を認める言葉をたくさん持っている
、、、とか
特別にそのために準備しなくても
大丈夫な自分でいよう
でも時々起こってしまう不用意事件は
それはそれで
楽しめる自分でいたい
カーッて恥ずかしくて
熱くなったりするけど
どんな自分が口から出てきても
信じられるようになりたい
呆れられたり
傷つけたり
それでも
一緒に過ごしてくれる人たちに
感謝しながら
のび太のくせにー
のび太のくせにー!
とスネ夫がよく言う
のび太のくせにー
なんて
のび太をバカにしていないと
言えない
〜のくせに
〜なのに
〜でも
〜なら
〜だから
・・・
〜に続く言葉に
思い込みや
先入観や
価値観が
見え隠れしている
男のくせに
女のくせに
先生なのに
上司なのに
大人でも(泣くんだ)
子どもでも(できる)
あなたなら(わかってくれると思ってた)
親だから(当然)
その人の
後に続ける言葉に
無意識の当たり前を
当てはめている
意識して
違う言葉を選んでみてもいい
のび太のくせにー!
を
のび太だなー ^ ^
とか
今までと
違う見え方ができるかもしれない
ありのままが見えてくるかも
しれない
何も言わないからって
何も言わないからって
何も考えていない訳じゃない
しばらく前の私なら
そう主張していた
わかってくれないなら
それでもいいと思っていた
どこかにわかってくれる人はいる
いつか会える
そんな期待もあったかもしれない
どこにもそんな人はいない
いつまでたってもわかってもらえないまま
だって
私は喋らない
それ以外のメッセージを発していなかっから
笑って聞いている
そんな特技がなかったら
友達は今よりもっと
少なかったかもしれない
待っててでも、
考えてみるでも、
あぁーでも、
いーねーでも、
うーんでも、
えーとでも、
おーーー!でも、
はぁ、でも、
へーでも、
ほ。でも
何か思い浮かんだ言葉を
言ってみる
そこから
どんどん考えがまとまる
どんどん思いが溢れる
感情が揺れ動く
すごくすごく考えて
賢い
かっこいい
なるほどーと言われるような
答えもいいけど
おしゃべりが苦手でも
何て言ってるかわかんないって言われても
声を聞いたから応える
メッセージを受け取ったから応える
機会を与えられたのだから活かす
ただそれだけのこと
ただそれだけだけど大切なことだと
あの頃の私に伝えたい
スカート、それともズボン?
娘が通う小学校には
制服があるけど、
保育所へは
毎日スモックの下に
私服を着て通っていた
会社に間に合わせるために
朝は一分一秒でも無駄にできない
私服を選ぶ時間も限られる
スカートがいい?
ズボンがいい?
毎朝
2つの服を用意して
それを娘に尋ねるのが
私の日課だった
絶対、ズボン。
そんな風にどちらかを娘が選ぶ
選んだら
さっと身支度は整う
あ、良かった。
と時間がかからずに済んだことに
ほくそ笑む
一見、この事は
選ぶ自由を
娘に与えているように見える
だけど、それ以外の選択肢は与えていない
着替えないといけない
という強制が見え隠れする
それが
正しいとか、正しくないということではない
こんな光景は
日常の中にもある
相手の意図が見えると
分かりやすいけど
気をつけなければ
分からない
当たり前すぎて
気づかない
つもり
相手がどんなつもりで聞いているのか
自分はどんなつもりでいるのか
それがわかっていたら
見えてくるかもしれない
娘が保育所を休むつもりでいたら
パジャマって
答えたかもしれない
娘の服選びを尊重するつもりで
今日はどの服で行く?
って聞いていたら
会社に遅刻していたかもしれない
どんなつもりでいるのか
そこが大切
ボケとツッコミとムッツリ
何でやねんって
ツッコミの人がつっこむ
ボケ役の人がやられる
だから、ツッコミ役の人が
賢く見える
正しく見える
あー、なるほど
せやなーって
観ている人が自然に納得する
納得できる答えを
ボケの人が導いている
そうだとすると
漫才のボケの人が
少しカッコよく見える
近くにそんな人がいたら
すごいと思うだろうなぁ
バカにされても
怒られても
自然に納得できる方向に
周りの人も連れていける人
ボケ役に徹している人
全く魅力を感じないのは
ムッツリ
見て見ぬ振り
聞いて聞こえぬふり
気配を消して
傍観しているムッツリ
こちらの声が届いているのか
いないのか
返事すらないからわからない
そんなムッツリな対応
そのうち
自分の思いも見えなくなるから
そのうち
自分の声も聞こえなくなるから
ムッツリはやめた方がいい
ぶつかっても、つっこまれても
ムッツリでいるより
ずっといい
そんな事を思う夜だった
もう、いいよ。
うまくいかないなぁ
そう思うことがある
うまくいっていると思っていたのに
心配なことが増えたり
相手の気持ちがわからなくなったり
失敗したり
過去の嫌な出来事を思い出したり
あー、またかぁ
って凹む
やっぱり私ってダメなんだ
って自分が自分でいることをやめたくなる
もっとこうしてくれてもいいのに
と誰かに求めたり
誰かのせいにして逃げたくなったり
同じパターンの嫌なことや
心配なこと
失敗を繰り返しているときは
手放せない何かを持っている
ぎゅっと握りしめた拳の中に
子どもの時に身につけた
寂しさや恐怖や不信だったり
こうでなければ絶対うまくいかない
という信念だったり
自分のコンプレックスだったり
親や友達のせいにしていることだったり
それに気づいて欲しくて
うまくいかない事は起きている
握っている拳を開いて
何でこうなったのか原因を突き詰めたり
コレのせいでとやっつけようとしたり
こんなものを持っているからと落ち込んだり
しなくていい
他の誰かだったら多分そうは思わない
私だけがこだわっている何か
それを持っていることを認めるだけでいい
そして
もーいいかい?
って聞いてみる
もーいいよ!
って返ってきたら
手のひらをパッと広げて手放そう
もう、いいよ。
ってさよならしよう。
まーだだよ。
って返ってきたら、まだ手放さなくても
いいんじゃないかなぁ
理想のカタチ
ヨガをして身体が教えてくれること。
目指しているポーズがあるとして
すぐにそのカタチに身体がポーズをとれるか言えば
そうはならない
簡単に理想のカタチを作れない
見た目だけ取り繕ってもチグハグで
バランスよく立てない
目指しているポーズがあるとして
吸う、吐く、吸う、吐くの呼吸を
ちゃんと整えたり
全く逆のカタチにしてみたり
曲げるためにピンと伸ばしきったり
一つのポーズのために
どの工程も外せない
理想から離れているようにしか思えない事でも
今起こっている事は
理想に近づくために
必要不可欠な事かもしれない
そこを通らなければ
理想を手に入れたように見えたとしても
チグハグになってしまうかも知れない
息を吸って、吐いて、
一度はすべてを受け入れて
ひとつずつやっていく
焦って小手先で何かを得たとしても
やっぱりそれは
それだけの価値
理想のカタチがあったとして
でもそれはカタチではない